LPSとピクノジェノールで女性毛髪の美を追求する

 博龍堂は、LPSとピクノジェノールを配合した女性のための頭皮用美容液「トリカH」を開発し、美容業界に向け初提案する。

すでに同社らは、発毛促進剤としての配合特許ならびに発毛のメカニズム特許を取得している。

11日には都内で、免疫と抗酸化の必要性を説く美容セミナーを開催した。自然免疫に働きかけるLPSと強力な抗酸化力を持つピクノジェノールによる新たな育毛法として女性のアンチエイジングを訴求していく。  

大川博代表取締役は、動物病院専門の犬猫用サプリメントを販売するスケアクロウの社長でもある。長年、LPSを主成分とするアトピー、アレルギー疾患対応サプリを扱い、国内約4000軒、海外22カ国の動物病院に採用実績を持つ。5年ほど前に、同社製LPSサプリとピクノジェノール配合サプリの混合投与による著効例が多数認められたことを機会に、ヒト用頭皮美容液の開発に着手。動物やヒトに対する各種試験を行い、その成果を国内外の臨床毛髪学会において3年連続発表し、2つの特許を取得した。  

LPSとピクノジェノールの配合による発毛促進剤としての特許(第6227594号)ならびに発毛のメカニズムとして「FGF-7又はVEGF産生促進剤およびその配合物」特許(第6530776号)を取得している。

この根拠は、一つはヒト毛乳頭細胞にLPSを添加し培養したところ、細胞の成長を促す因子FGF-7と血流を促進する因子VEGFの遺伝子発現増加効果が明らかとなったもの。さらに剃髪したマウスに対しても著しい育毛効果が認められたものである。

これらの作用機序は、既存の育毛素材であるミノキシジルやアデノシンとは異なることから、他素材との併用処方により、より強い育毛効果が期待される。 セミナーでは、稲川裕之氏(新潟薬科大学特別招聘教授、自然免疫制御技術研究組合本部長)は、免疫ビタミンLPSと美肌、育毛との関係について講演。LPSを用いた自然免疫の活性化(プライミング)という切り口での新しい育毛の可能性を説いた。

ジェフリー・マイケル・ストロング氏(ホーファーリサーチ社)は、50年以上の販売歴と90カ国以上で販売されるピクノジェノールの女性に対する効果を概説し、軽度認知症への効果についても披露した。大川氏は、トリカHの最新治験について(女性26症例)紹介した。

1カ月間の塗布により毛髪の太さ、密度が改善した著効例のマイクロスコープ画像に、聴講者から驚きの声が上がっていた。

「トリカH」はLPS(リポポリサッカライド)、フランス海岸松樹皮エキス(ピクノジェノール)含有頭皮用美容液。60ml、噴霧タイプ、約1カ月分、1万5000円(税別)。美容サロンやエスティシャンなど美容専門家に向け展開を強めていく考えだ。

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